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第19章 寧波の諺

諺が民間から生まれるもので、郷土に根を下ろし、この土地で暮らす人々の営み、暮らし、考え,および美意識に密接な関係がある。

寧波は海や川に近く、寧波?紹興平原に位置する。寧波方言の中の諺が非常に豊かで、内容から見ると、稲作、漁業などの生産活動がよく反映される。例えば、「千種の味が塩に及ばず、千本の道が畑に及ばぬ」、「選べる娘なら秀才を選び、選べない娘なら田畑を選ぶ」。婚姻?恋愛、衣食、生計、幸福にかかわり、または、勤勉、訓導、規則にかかわり、そして、気候、動植物の動き、台風?潮などに関わる諺は以上の生産活動に密接な関係がある。

民間信仰と密接な関係があるのは諺のもう一つの特色である。車が水の流れのようにとどれなく続く繁栄な都会にかかわらず、人の足跡があまり至らない極めて辺鄙な田舎にもさまざまな原始信仰が伝わっていた。信仰や儀式に伴って、豊かな内容を持つ諺が生まれてきた。例えば、「梅雨入りに雨であるったら、牛の飲用水さえ無し」、「頭が大きな人は安楽に暮らせ、足が大きな人は苦労に過ごす」などある。

寧波の諺が大体複文型で、二句か四句で対となり、それに韻を踏む。例えば、「山が高くても登山路があり、水が深くても渡り船がある」、「寒ければ寒いほど梅の香りが芳しく、練習すればするほど腕前が上がる」など。

以下、寧波方言を、結婚?恋愛、衣食、生計、養生、家庭、住行、勤勉、団体、処世、友人、言葉遣い、気概、団結、矛盾、親戚?隣人、知恵、度胸という十七種類に分けて紹介する。(一部の翻訳は省略)

▼結婚?恋愛

男は大人になったら娶るべき、女は大人になったら嫁ぐべし。

双方とも望んでいるなら、夫婦の縁が結びがちである。

選べる娘なら秀才を選び、選べない娘なら田畑を選ぶ。

いい夫がありさえすれば、家什が少なくとも大丈夫である。

馬は二つの鞍に合わず、女は二人の夫に嫁がぬ。

良い女は二戸のお茶を飲まず、一人の女は二人の夫に嫁ぎぬ。

上品の稲は育ちやすいが、高嶺の花には手が届かぬ。

娶る相手が年下のほうがよく、嫁ぐ相手は年上のほうがいい。

妻の母によって妻を娶り、苗によって稲を植える。

商売が失敗したら一時、嫁取りが失敗したら一生。

男が箒なら、女が塵取である。二人が合わなければ一生も悩む。

涼しい天気に気持ちよく歩け、若い内に嫁げ。

早嫁ぎは親に任せ、後嫁ぎは自分に任せよ。

男が仕事を選べ間違うのは心配で、女が不味い男に嫁ぐのは心配である。

髪を上手に梳かさねば一時、不味い男に嫁ぐなら一生である。

母にならない娘はいるのか、稲を植えない田圃はあるのか。

お茶が不味ければむしろ水を飲もう。夫が不味ければむしろ一人で暮らそう。

相思が病ではないが、侵したら命にかかわる。

寡婦の周り諍いが多い。

▼衣食

綺麗に見えても金にならない。

魚肉よりおいしいものはなく、赤青より美しいものはない。

粗末な食事よりおいしいものはなく、地味に装う物より美しい物がない。

召しする時塩を食べらなきゃいけなく、服を着ける時綿製の服を着けなきゃいけない。

千枚の服を着ても一枚の綿入りのかけ布団に及ばない。

新しい服を三年、中古の服を三年、縫いつくろった服を三年着よ。

長男には新しい服、次男には古い服、三男には破れた服、四男には縫い繕った服、五男にはぼろぼろの服を着る。

金を積み上げるなら、むしろ穀物を積み上げるほうがいい。

困りに困って、飯を食うことより困ることはない。

閻魔大王は餓鬼を派遣しなく、皇帝は空腹の兵を派遣しない。

日は三度の食事に頼り、夜は一晩の宿泊に頼る。

飢餓の時糠もおいしい、飽きの時肉も脂っこい。

眠い時はベッドに文句をつけなく、お中が空いた時好き嫌いがない。

シーフードにあっさりした物は三つは昆布、海苔、苔。

八月に木犀の花が芳しく、いしもちは乙女に喩えられる。

香り抜いた焼酎を飲むのは、おならを嗅ぐと同じである。

▼生計

道を切り開いたのは人間で、樹木を植えるのも人間である。

人に願うより自分に願うのは一番、布袋を借りるより布団の布を切ったほうがいい。

プロを見落とさなく、アマに願わない。

飯は一口ずつ食べ、事は一つずつする。

親がいなければ、自力で生計を立てる。

一匹の蟹に一つの穴、一羽の雀に一つの巣。

人のおやつを一回食べたら三年も用心。

人の衣を着るなら、人に苛められるよ。

黄疸病患者がお餅を搗くなら、力を尽くしても罵られる。

今年は良い来年を祈るが、来年には相変わらずぼろシャツをあわせの着物として着る。

しょうがない時には菩薩に、相談の相手がいない時にはおばあさんに聞け。

この山ではあの山が高く見えるが、あの山に登ったら柴さえない。

一人暮らしは自由であるけど、病気の時は苦しいよ。

苦しい仕事といえば、鍛冶屋、舟渡り、豆腐作り。

お金さえ多ければ、油の鍋に入っても怖くない。

時運がなければ、手に握った黄金も銅になる。

運が来れば避けようとしても避けられない。煮た蟹が這って入るようである。

ムカデが足が多くても蛇ほど走れない。金儲ける人は借金が多い。

▼養生

楽しく暮らすのは長寿、運動するのは健康。

健康に暮らしたいなら、日々運動することである。

丈夫さがほしいが、太るのが要らん。

千金かかっても、老いた後の痩せが買えない。

怒ったら飯を節約し、怒りすぎたら病気にかかる。

怒りも憂いもなければ、白髪まで生きていける。

喋ったら気が晴れる。黙り込んであるら病気にかかる。

毎日汗をかいたら、病気がやってこない。

厚着したら元気が無く、寒い思いをしたり日に当たったりすれば丈夫。

子豚には一杯食わせ、小児には少食。

多く歩けば転がるのも多い。多く食べれば咽に痞えるのも多い。

一晩寝ないと、十晩寝ても足りない。

一食食べ過ぎたら、十食もスープを飲む。

寝る前の足洗いは睡眠薬に等しい。

一斤の朝鮮人参は一升の玄米に及ばない。

冬の滋養物は十食べたら九が効き、夏なら汗と共に流れてしまう。

立冬に鶏を一羽食べたら、布団をかけなくてもいい。

杜仲と棗の煮込みを食べたら、腰が強くなる。

冬に大根、夏に生姜、一年中医者要らず。

大根が熟する時、医者が泣く。

一杯に食わず、食後に走らず。

朝食は一杯、昼食は栄養たっぷり、夕食は少食。

一に力比べなかれ、二に食比べなかれ。

魚食は上せ、肉食は痰生み、青菜豆腐は健康食。

朝の酒、朝の煙草は早死へ。

一晩越しのお茶は蛇ほど猛毒。

熱いご飯に冷たいお湯をかけたら、父親が医者でも治らない。

薬を飲む時蟹を食べないで、食べたら百薬も効かない。

▼家庭

家族が仲良ければ万事隆盛、家族が仲悪ければ盗賊も入る。

家族が仲悪ければ、人に欺かれる。

和気なら金が儲かる。罪業を残したら災いも多い。

他人の家事が分からず、いくら公正な裁判官でも家庭の内輪もめを裁くことはできない。

牛が田を耕し、馬が穀物を食う。親が苦労し、子は享楽する。

家に老人がいれば、宝物がある如し。

家に主人がいなければ、家の柱が逆支えの如し。

親のない人には相談の相手もない。

実の母より育ててくれた義理の母のほうが親しい。

味を嘗め尽くしたら塩が一番。天の果てを歩き尽くしたら母が一番いい。

千里歩いて仏に拝むのは親への孝行に及ばない。

生前に親不孝なら、死後亡霊に泣く必要がどこにあるのか。

父の借金は子が返す。

皇帝は長男に位を譲り、百姓は末っ子を可愛がる。

お爺さんは上の孫を、お父さんは末っ子を可愛がる。

兄弟が仲良ければ家門に福多し。

歯痛みより痛いことはなし。兄弟より凶悪な者はなし。

飢えた時の食事より美味しい物はなく、妻より美しい人はいない。

一番親しいのは父子、一番近いのは夫妻。

実家にいては父母を、嫁に行っては夫を頼りにする。

いい犬は鶏を噛まなく、いい夫は妻を殴らない。

百の息子がいても夫の足一本に及ばない。

茶飯に荒い布服、寒さ暑さの加減を見てくれる恩愛の夫妻。

新婚は久しぶりの再会に及ばない。

妻の匂いを嗅いだら、母を忘れる。

夫妻の仲良さは一生のこと、親が可愛がれば半分の人生。

夫妻には夜明けまでの仇は無し。

恐妻家には金が儲かる。

妻がなければ我慢できなく、妻がいたらつまらない事で立腹する。

姑舅に嫌われたらまあまあいいけど、夫に嫌われたら涙が川になる。

一晩の夫妻は百日の恩、百晩の夫妻の恩は海ほど深い。

契りを結んである夫妻は貧しくてもいい、痘痕もえくぼ、粗食は一杯食べられ、布衣は着ても丈夫。

白髪まで糠野菜あれば満足で、老いてからの金銀を求めない。

美食とお洒落は白髪までの連れ合いに及ばない。

年少時の夫妻が老後のお伴。

息子は大人になったら離れるが、夫妻は老いては更に恩愛になる。

破れるまで着たのは服、老いた妻は真の妻。

穀物を貯蔵するのは飢えることのないため、子を育てるのは老後のため。

親は子どものせいで死に、菩薩は和尚のせいで死ぬ。

塩を多く入れたら塩辛い。子どもが多かったら母が苦しい。

家事の切り盛りをしないと柴と米の高さが分からず、子を育てないと親の恩が知らず

子がいればつまらない事で立腹する。子がなければ死に掛かる時耐えられない。

木には叉があり、子が大人になったら分家する。

男の子は母の苦を知らず、娘は母の恩に返す。

いい竹の子が塀の外側に生え、いい娘は人の嫁に行く。

鶏が家鴨の卵を孵化しようとしてもむであるであるよ。

ベッド側にお金があれば、死んであるら泣く人がいない心配はない。

子に躾を教えなければ、生まないほうがいいよ。

一回目は小さい物を盗むが、三回目以降は大賊となる。

息子嫁がいない時にはあっちこっちに頼むが、いたらあっちこっちに泣く。

▼住行

土台を借りて家を建てるのはあるが、家を崩して土台を返すわけはない。

家が広くても土地が広くても心が大きいほうがいい。

家にいては千日も良いが、家出をしたら半日も過ごしがたい。

家にいては柴米の高さを知り、家出をしては道の歩きがたさが分かる。

▼勤勉

勤勉から巧みが生れる。

貧しき者には元金がなくて、体力は金になる。

給料があれば、石板を背負ってもかまわない。

凍えて死ぬ蝿はいるが、過労死の蜂はいない。

怠け者は口を怠けていない。好漢は手まめに働く。

荒れた土地は好漢を怖がれる。肥えた土地は怠け者を怖がれる。

予算してから使うなら貧しくならない。使ってから勘定すると海水をも掬ってしまう。

家に千金があっても、日に一文手に入るのに及ばない。

人と田植えの技を比べていいが、人と年越しのご馳走を比べないでくであるさい。

生きるには健康で、死ぬには速いほうがいい。

お正月は過ごしやすいが、大晦日は過ごしにくい。

一時の面子のために一生の借金。

木が揺れたら葉が落ち、人が引っ越したら金がかかる。

▼団体

人手が多ければ、石臼をも川の向こうへ運べる。

一滴の水は火事を消せない。一匹の猫は鼠を食い切れない。

一本の竹で筏にならず、一本の木で橋を渡れず、一つの茶碗で音にならず

一人で芝居が演じられない。

人は群に集まり、蟹は穴に潜る。

▼処世

手放す時には手放し、人を許す時には大目に見る。

得意の時には失意の時を忘れず、舞台に上がった時には下がる時を考える。

晴天に雨漏れ工事をしないと、雨天に天へ文句をつけないでくであるさい。

虎でも人を食う前に山神に聞く。

田植えの人は天気を見る。漁労民は潮を見る。

人を連れていくよりむしろ紐を持って行ったほうがいい。

気がつく人には災いがない。

▼友人

友は甕のごとく、割れたらおしまい。

真っ直ぐに伸びた木には使い道が多く、素直な人には友が多い。

良い人の真似をしたら立派な人になり、虎を真似たら人食いをする。

▼言葉遣い

昼間には人のことを言わず、夜には神のことを言わない。

背の低い人の前では「低い」という言葉を言わない。

拳は硬い方がいいが、口は甘いほうがいい。

多言には失敗が多い。棘が多ければ人を刺す。

女三人が同じベンチに座って、三日間座ったら災いが起きる。

お世辞の言葉を一言聞くと真冬にも心が温まる。冷たい言葉を半句聞くと六月にも寒い。

刀では肉を切れるが、話では骨を折ることができる。

冷たいおかゆやご飯は美味しく食べられるが、冷たい話は聞きづらい。

舌刀は鉄造りでなく、人殺しには血も出ない。

うまく話せるのは紳士で、手足で殴るのは畜生。

話には本音を聞き、人を見るには心を見る。

強盗は書生の振る舞いをして、仏の顔に蛇の心。

▼気概

身には一文もないが、心は天下を憂える。

飢え死にしても猫食を食べない。

飢え死にしても施し物を食べず、凍えて死んでも仏像の前の灯火で身を温めない。

足の低い鶏は高く飛べない。

▼団結

兄弟が心を一つにしたら門前の泥が黄金になる。兄弟が分かれ道を歩いたら門前の黄金が泥に変わる。

麻糸で紐に縒り合わしたら千斤の重さをも吊り上げられる。

塀をしっかり作れば、野犬が潜り込まない。

十本の指にも長短があり、舌も歯に噛まれることがある。

▼矛盾

牛に木犀の花、香りが嗅げない。

柴を売って、炭を買ってご飯を炊く。

人に拝まずに鬼に拝む。

念仏に数珠を持たない。

文には書生に見えず、武には兵に見えない。

案は諸葛孔明のようであるが、やるには何もできない。

田螺の殻の中で道場を行う。

牛刀で鶏を殺し、刀が鈍くても肉が硬いと文句をつける。

知らないのに知る振りをして糠で種とする。

▼親戚?隣人

宰相にも貧しい親戚がいる。

義理の母は娘婿を見ると鶏を死ぬまで追って捕まえてご馳走する。

天上は雷、地上は母方の伯父。

一籠もらったら一籠返し、一籠返さないと往来が断つ。

良い人は三つの村を、良い番犬は三つの隣家を守る。

隣人が役人になったら皆喜ぶが、盗賊になったらみな怖がる。

▼知恵

能ある鷹は爪を隠す。

二つの災害を比べて、ひどいほうを避ける。

違う寺に菩薩も祈り方も違う。

吠えぬ犬は人をひどく噛み、鳴かぬ猫は勇ましく鼠を捕まえる。

音の出る水は沸かない。沸いた水は音がない。

神仙も人の考えが分からない。

可愛い娘には悩みが多い。無知の娘はよく眠れる。

目あれども泰山を見ず。灰から家鴨の卵を掻き退けた。

賢そうな顔に愚かな腹、刺繍の枕に稲藁を押し入れる。

自分のことは自分で決め、通り掛りの人に聞かぬ。

▼度胸

龍の肉を食べたければ海へ、猛虎を捕まえるには深山へ入る。

旅には恥を棄て、乞食をするには犬を怖がらないでくであるさい。

一旦蛇に噛まれたら、長い間つるべ縄を見ても恐がる。

塀の中の犬は塀の外側に出たら身震いをする。

屋内にいては龍であるが、外に出たら虫になる。

前には狼後ろには虎が恐くて、鶏のお尻を撫でる勇気しかない。

木の葉が落ちて、頭が割れるのを心配。

諺は民間で長い間伝わってきて決まった話で、寧波では普通「老話頭」(古い話)と言う。これは簡単で生き生きとした話で物の訳を説明する言葉で、民衆が作った言葉の豊かさと生動性を反映している。これは地方文化の重要な一部分で、時代の移り変わりに従って、ある諺はもう伝わる社会の土台がなくなったが、学者が当時の言語現象や社会心理を研究するには重要な意義を持っている。

『三字経』と「三字謡」

寧波方言は「硬い」であるけど、とても生き生きしている。その特徴の一つは、寧波の古い話には簡単明瞭で読みやすい諺や俗語や歌謡があるわけである。それらは寧波方言の表現力を強めた。寧波方言には「三字謡」があり、それは簡単で洗練した三字文である。

例えば、ある事が複雑でなかなかやり抜けなく、結果が予測できない場合には、「好做酒、坏做酢」(うまく行けば酒を醸造する。失敗したら酢を作る)という。この言葉は人を励まして、チャレンジさせ、実践に励み、成功したら酒になるが、失敗したら酢になるという。ここでは「酒」は成功の代名詞で、「酢」は経験のことを意味する。失敗は成功の元で、先に「酢」があり、それから試行錯誤で「酒」がうまく醸造される。また、知識をも伝わっていた。醸造酒は穀物の中の澱粉がアルコールに変わる科学反応で、プロセスがうまくコントロールすれば、アルコールが得て、うまく行かない場合にはアルコールが酢酸に酸化してお酢になる。この短い三字謡は以上豊かな情報を伝えていた。

また、越劇『碧玉の簪』の主人公である王玉林は妻の李秀英の不貞を疑って虐めた。その後誤解が解けて、王玉林は状元(科挙試験で一番いい成績を取った人)となり、妻のために鳳冠を被らせようとしたが、断られた。最後に、王玉林の母が説得に出て、立板に水を流すように息子嫁にお世辞をして、夫婦を仲良くさせた。よく言うように、いくら公正な裁判官でも家庭内の揉め事の裁判ができない。そんな家族もめを解決する一番良い方法は、年配者が尊大ぶった態度を無くして、若い世代を戒め導くことである。それは寧波方言で言うと「若要好、大做小」(仲良くするには年配者が尊大ぶった態度を無くすこと)。

寧波方言には以上述べたような簡単明朗な「三字謡」が数え切れないほどある。

古代中国の啓蒙書を連想して言えば、宋代までは皆四文字であった。例えば、みなさんのよく知っている『百家姓』には「趙銭孫李、周呉鄭王…」というように書いてある。また、『千字文』は「天地玄黄、宇宙洪荒…」というように読み続くのである。たである、寧波人の王応麟の書いた『三字経』が三字で一文となり、簡単で読みやすく、子どもには覚えやすい。『三字経』があまねく知れ渡って、人口に膾炙するのは、奥深い内容と不変の道理以外に、子どもに好かれる三字文の表現形式に関係があるのである。

『三字経』の文体は王応麟が得意である。2004年3月に、鄞州区洞橋鎮洞橋頭村で王応麟が書いた『天興廟廟記』の石碑文が発見され、その石碑文の最後には『三字経』の三字文で結ぶ。寧波の言語環境は王応麟に影響を与え、また王応麟の『三字経』もその流行に従って地元の人々に影響を与えたのである。

天候に関する寧波方言の諺

寧波方言における天候に関する諺は、歴代の人々が大自然と付き合っているうちに生み出されたもので、数千年以来人々が天候に対する知識のまとめである。それは簡単明瞭な韻文体で表し、話しやすいので、民間で広く伝わっていて、寧波の古い話で輝かしい玉である。以下、節気、天気、物候に分けて説明する。

節気

古代中国の暦では、太陽が大地へ傾いて射した光によって、24 節気で各地の気候の温度変化を表している。それは数千年以来農作業をする根拠で、寧波方言にはそれに関する諺が多く残されている。例えば

立春に雷が鳴ったら半月の雨

啓蟄の前に雷が鳴ったら、49日間晴れない。

旧正月十五日に星が見えなければ、しとしとと清明節まで雨が降る。

清明節に雨が降らなければ梅雨時に雨が多い。

清明節に雨が降ったら、夏至まで雨が降り続く。

春は子どもの顔のようで、一日に三回変わる。

清明節には晴れ、谷雨には雨のほうがいい。

春の東風は雨、夏の東風なら井戸の底も枯れる。

六月に猛烈な北風が吹いたら、川底の蝦をも水飢饉で死ぬ。

六月に布団をかけたら稲が実らない。

立秋に雨なら、至る所黄金。

白露が過ぎたら、夜が寒く昼は暖かい。

重陽に晴れたら冬が晴れ、雨なら冬は凍る。

霜降に霜に雪なら、来年は豊作。

立冬に晴れなら一冬が晴れ、雨なら一冬が雨天。

冬至に晴れなら、来年は豊作。

冬雪は宝で、春雪は草。

冬の寒さは寒いと言えず、春の寒さに耐えられない。

天候

科学がそれほど発達していなかった古代には、漁労、狩猟、農業、牧畜業をしている労働者は生計と安全のため、常に日月星の動きや風雲雷稲妻の自然現象を眺めて、天気の変化を予測していた。寧波方言にある天候に関する諺にはそんなものが多くある。例えば

日が曇ったら夜中に雨、月が曇ったらお昼に風が吹く。

夕日が口紅ほど赤かったら雨でなければ風が吹く。

夜露が重かったら、翌日は晴れる。

空に黄色い雲が出たら、必ず狂風が吹く。

正月に霧が立ったら、雪が道を敷く。二月に霧が立ったら空が曇る。三月に霧が立ったら雨が降る。四月に霧が立ったら麦が倉庫一杯になる。五月に霧が立ったら大雨が出かける途中に降る。六月に霧が立ったら深い井戸の水も枯れる。七月に霧が立ったら熱すぎて歩けない。

長い間晴れ続いた後霧が立ったら曇り、長い間曇り続いた後霧が立ったら晴れる。

六七月に北風が吹いたら、二、三日のうちに台風がやってくる。

物候

物候は動物や自然物が違う自然環境で現れた色んな現象で、昔、人々はそれによって天気の移り変わりを予測していた。寧波方言の天気にかかわる諺にはそんな言葉もある。例えば

蟻の引越しには大雨が降る。

泥鰌が跳び上がったら雷雨が降る。

ツバメが低く飛んで蛙が鳴き、みずひるが水に浮いて蛇が道を這ったら、土砂降りが降ってくる。

蜘蛛が巣に籠もったら雨か風、蜘蛛が新しい巣を作ったら晴天。

鶏が早く小屋に入ったら明日は晴天。遅く入ったら明日は風雨。

寧波は亜熱帯モンスーン気候に属し、山を背に海に臨み、異常な天気が多い。代々伝わってきた天気にかかわる諺は天気の変化を予測して、生産と生活を指導するには大きな役割を果たしてきた。科学が発達した今頃に、人々は毎日天気予報を聞くが、天気にかかわる諺は人々が天気に対する認識のまとめで、相変わらず参考に値する。それと同時に、地方特色のある寧波の古い話としても保存、研究すべきである。

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